2009年9月16日水曜日

さすがANA

数年前のANAの機内での出来事。 時期は真冬の2月でした。 飛行機が羽田空港に到着して私は出口が開くのを通路に並びながら待っていました。 ちょうど私の右側は機内食などを格納してあり、キャビンアテンダント(CA)が作業する給湯室みたいな小さなスペースでした。 そのスペースに2つの紙コップを持ったCAを発見。 何をしているのかと見ていると、1つのコップには水が入ってありもう一方は空の状態でした。 そのCAは水が入っているコップを空のコップに傾けて水を入れ替えました。 しかもそれを何度か繰り返し、最後にコップ全体を両手で10秒ほど覆っていました。 このスペースの入り口の小ささゆえにこの仕草を見れたのは入り口の真横にいた私ぐらいであったように思います。 初めは何をやっているのか全く意味が分かりませんでした。 CAはその水が入ったコップを持って私の3mほど後ろでまだ座席に座っていた70歳くらいの爺さんに持っていきました。 そして爺さんはCAに礼を言い、その水で薬を飲み始めました。 その瞬間CAの行為の謎が解けました。 爺さんが薬と共に飲む水としては冷たすぎると判断し、水を少し温めていたのだと。 爺さんはまさかCAが水を温めてくれたことなんて知らないでしょう。 たとえ気付いてもらえなくとも、お客のために考えて動ける。 「さすがANA」 と独り言をブツブツ言いながら飛行機を降りました。

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